平成元年に約18haという他都市においてもあまり例を見ない広い区域において、区画整理事業が都市計画決定され、翌年の事業計画決定、平成6年のジグソーパズルのごとき仮換地指定。そして平成16年をめどに区画整理事業の進められるこの知多半田駅前地区は、かつては知多半島を代表する繁華街であった。
私が建築士会半田支部「まちづくり特別委員会」を代表して、この地域の3商店街のメンバーで構成される「知多半田駅前商業開発準備組合」の要請を受け、建築アドヴァイザーという肩書きにおいて、市民の目から見た地域の建築専門家として、ともすれば意思の疎通を欠きつつあった行政サイドと地権者サイドとの接点としての役目の担い手として、街づくりに参画して、早3年を経ようとしています。
この間、それは各種の調査に始まり、その要素の十分な分析、研究等、今まで私個人が業務とした枠をはるかに越えたより幅の広い知識、逆転した視点の経験等、非常に貴重な体験の連続であります。
その結果我々は「明日のにぎわい性のある緑豊かな街づくり」、そして「伝統を生かしつつも半田独自の未来に向けた街づくり」の設定、そしてそれを具体的に建築及び都市形態としての提案、また泉線計画においては街路灯の設計・デザインも提案させていただきました。
これからも支部会員400余名の代表として自覚のもと委員一同、よりよい街づくりの実現に向けて、より一層の努力と活動を続けますので、ますますのご協力をお願いいたします。
|