家族がのびのび暮らす家 
ひまわり設計室  池田 園子

 外観
外壁はスタッコ吹き放し、屋根は窯変色日本瓦
を使用。和洋折衷の落ち着いた外観となった。 

共用リビング
階段・吹き抜けのある広がりのある空間。
家族全員で食事の出来る大きめのダイニングテーブルを置いた。

子供室
将来3部屋に仕切る予定だが、今はまだ子供が小さいので、走り回る事も出来るようワンルームとしてある。壁もプラスターボードのまま、落書きもOK。

広縁天井
以前立っていた住宅の和室天井板をきれいに洗って再利用。古い住宅には今ではなかなか手にはいらない良い材料がある。

 障害の為車椅子が必要となった祖父のいる親世帯と、暴れたい盛りの3人の子供のいる子世帯が共に暮らすための家。
 基本的には1階が親世帯、2階が子世帯となっているが、1階に大きなLDKを設けた事で家族全員が集まる事の出来る空間が出来た。年代や生活パターンの違う人たちが、くっついたり離れたりして生活できる動線とした。廊下の巾やトイレ・洗面(別々ではなくワンルームとした)を広くし、バリアフリーにする事で、車椅子の祖父も自由に動き回る事が出来るようになった。
 壁は珪藻土・床はナラ無垢材に自然塗料・断熱材は羊毛・・・と材料は出来るだけ自然素材を使用。昔からの日本家屋の持つ調湿機能・呼吸する家を目指した。
 親世帯は以前建っていた住宅に愛着があったので、天井や建具を再利用して思い出を残した。


2階廊下
壁の一部を家族で施工体験した。
記念に手形を残す。

建物概要
 
  

所在地     : 名古屋市瑞穂区萩山町
構  造   : 木造2階建て
     :床面積199.66u
     :専用住宅  
     :2005年

設計     : ひまわり設計室
        〒467-0011 名古屋市瑞穂区萩山町2-60
施工    :秋山建築
        〒464-0072 名古屋市千種区振甫町1-23-1