6月23日に、福井県で開催された東海北陸ブロック会女性建築士協議会に運営委員の杉原尚子さんと一緒に参加してきました。
会議の前には、開花亭sou-anでの昼食会と福井市内街並散策が行われました。開花亭sou-anは隈研吾氏設計で、国指定登録有形文化財の本館では2010年にAPECが開催された歴史のある割烹レストランです。モダンデザインの開花亭sou-anの空間で、福井の旬の食材がふんだんに使われたお料理を美味しくいただきながら、東海北陸6県(富山・石川・岐阜・三重・福井・愛知)から出席された役員の方々と話が弾みました。
食事後は、福井県建築士会の方々のご案内で福井市内街並散策に出かけました。開花亭を出て、足羽川沿いに福井会議の開催されるAOSSA(アオッサ)まで歩きました。桜の季節には綺麗な足羽川のさくら小径の途中には、福井藩 初の海外留学生の日下部太郎と留学先で先輩として太郎を指導し後に福井藩に招聘されたグリフィスの像がありました。北の庄城址・柴田公園では、ボランティアガイドの方に説明をして頂きました。柴田勝家が築造した北庄城の一部が、考古学的発掘により初めて検出された遺構の上にあるそうです。
その後福井駅を通りぬけて、東口のAOSSA(アオッサ)に辿り着きました。
AOSSA(アオッサ)は外壁が全面ガラス張りで1階から3階まではレストランなどの商業施設と4階以上には福井県県民ホールなどの公共施設とが一体になった建物です。AOSSA(アオッサ)は福井弁で「会おっさ」⇒「会おうよ」の意味だそうです。
午後からの定例会議では、まず最初に各県の女性委員会(部会)の平成23年度後期の活動報告がパワーポイントを使用してありました。
石川県は60周年事業を女性部会が中心で開催した事と毎年恒例のお茶室勉強会を子供達と一緒に行ったそうです。岐阜県は(財)建築技術普及センターの助成金をいただいて6校の小学校に出前講座「すまいを考える」を行いました。富山県は宮城県の石巻市に3.11震災のボランティア活動に出かけられて、今年も参加する計画です。三重県は自分たちの県をもっと知りたいとの意向で、昨年度は松阪を今年度は四日市のまちなみを見学するそうです。そして、今年度初めて津市内の中学校でユニバーサルデザインの授業を担当します。福井県は昨年度から工業高校で教育支援をして、今年度も継続されるそうです。以上各県の報告を聞いて、【住育】の活動を活発にされているのがとても印象的でした。
前期会議は以前から「会議だけの会議にしないようにしましょう」と言われ続けてきました。最後に運営委員長の山中さんから提案があり、24・25年度東海北陸ブロック会女性建築士協議会のテーマを【地域と共生する女性建築士】とすることになりました。各県の地域の素材を紹介するなど、無理をせず、気軽に出来る事だけをすることをまず一歩として会議を運営する事を、参加者一同が確認して閉会しました。
(文・東海北陸ブロック会 女性建築士協議会 運営副委員長、女性委員長 山口ゆずみ)