24全国大会(茨城)報告

震災の跡と日本人らしさを考える

 全国大会「いばらき大会」に参加しました。昨年は震災の影響で全国大会が中止になりましたが、今年は被災地でもある茨城県で開催されると聞き、出席しなければと思い至りました。同月のIMF世界大会は銀座で行われ、二万人参加で数十億円!の経済効果とか。今回 連合会会員(士会会員)が三千人参加したのですが、いばらぎ大会もいくばくかの経済効果もあったでしょうか。規模はかなり違えども 私達が出かけることが地域のプラスになるならばうれしい事です。
また宿泊したホテルは小さいビジネスホテルでしたが、ベットの脇に防災ヘルメットが置かれていて、防災意識の高さを感じました。

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 大会では交流セッション2「東日本大震災に思う、女性建築士の視点から_リスクの認識・共有・対策」に参加。岩手・宮城・福島・茨城・栃木・千葉各県の被害状況報告とパネルディスカッションが行われました。報告の情報量と問題の大きさに圧倒されて無力感に襲われましたが、会場の熱気は何か可能性を感じるものでした。特にリスクと向ききあうしくみづくり、支援から協動への必要性などの意見も印象的。建築士として原発を含めたエネルギー問題、無常な天災とどう向き合うかなどは避けて通れない課題。こんな大きな課題を改めて思い起こしました。

resize0207.jpg交流セッション②

 その後、妹島和世さんの講演会に。こちらも満席で立ち見が出るほど大変な人気ぶりでした。(私は床に座りました)

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水戸芸術館外観(屋台村会場)          内部

 翌日はエクスカーション。妹島さん監修の日立駅と再建された六角堂(岡倉天心ゆかりの)は海の中にいるような強い個性が共通していました。二人の国際性は日本的な感性に立脚しているのかも、などと・・。
 他に見学した徳川光圀ゆかりの西山荘、天心記念五浦美術館で展示されていた上村松篁の日本画なども素晴らしく、天心が呼び寄せたような日本文化が息づくディープなコース。
 実際に感じる、参加することの重要性を感じた二日間でした。(文・近藤万記子)

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偕楽園                               好文亭内部

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西山荘

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六角堂                              日立駅

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天心記念五浦美術館