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第21回わたしらしい住まいづくり

パネル展
日時:2012.2.7~2.19
場所:名古屋都市センター11Fまちづくり広場
セミナー
日時:2012.2.11
場所:名古屋都市センター大研修室
ミニ発表会
日時:2012.2.19
場所:名古屋都市センター大研修室
住まいの相談会
日時:2012.2.12・18
場所:名古屋都市センター11Fまちづくり広場

paneru2.jpgパネル展

paneru1.jpg立体展示

semina2.jpgセミナー

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happyou2.jpgミニ発表会

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第21回わたしらしい住まいづくり」
作品展・セミナーに参加して
               吉野 純子
 2月7~19日に住まいに関するイベントが名古屋都市センターにて行われました。
11日のセミナーでは「高齢期の居住の何が問題か-そのポイントと問題の解き方」をテーマに園田眞理子先生にお話しいただきました。
日本が少子高齢化であること、単身などの単独世帯が増えて「家族」が多様化していること、寿命が延びて高齢期が長くなったこと、経済が変容し生活環境にも影響していることをデータに基づき前提を置かれました。今後5年間で団塊世代が勤労者から年金受給者にどんどん移行し、高齢者住宅の需要は確実に増えます。そして、家族力の弱い高齢者が一人でも安心して暮らせるようにと「高齢者ペンション」を提案されました。“介護”の前に、見守り、食事、家事支援は必要で、なおかつ住みなれた町で暮らしたいという需要に応える施設です。実例では、自宅と行来して1人暮らしの不安を解消していたり、近くに子供が住んでいるからと入居されたりと多様に利用されているそうです。また、建設コストが1000万円/床かかると言われる特養ホームも、「一つの家」を活用した高齢者ホームで解決できるのではという提案もありました。例えば集合住宅の隣接する2住戸を連続させて利用すればお金をかけずに居住の場を確保することは可能だ、と。
未来を見据えた提案に興味深く聞き入りました。団塊世代の私の親も、住みなれた地域に暮らしたいと言う夫婦二人暮らし。高齢者ペンションという選択枠があれば、近い未来への不安も和らぐだろうと思いました。
12日間に及ぶパネル展では、多くの方に足をお運びいただきました。今年は立体展示も行われ、模型を覗きこむ人などの姿もありました。「パネルの説明を聞きたい」という要望から行われたミニ発表会では、パネルだけでは読み取れない設計者の思いを聞くことができました。
園田先生も女性委員の方々も皆さん活き活きと活動されている方ばかり。そのなかで女性の視点を活かし、やさしさや心遣いが作品に表れているなと感じました。