奈良・今井町研修会

歴史都市奈良「唐招提寺、薬師寺、今井町」

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9月24日(土)、秋晴れの散策日和。女性委員会の研修会にはじめて参加しました。
 まずは薬師寺へ。中門に立つと両側に東塔と西塔があり、その中央に金堂が配されています。金堂の薬師如来は静かでゆったりとした仏様。台座部分には、葡萄唐草文様・蓮華文様や四方四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)のレリーフがあり、その両脇侍、日光菩薩・月光菩薩像は自然な動きのある姿で、ギリシャ・ペルシャ・インド・中国などを淵源とする歴史の流れを感じます。
 さらに、東僧坊、大講堂の弥勒三尊像や玄奘三蔵院伽藍、平山郁夫画伯の「大唐西域壁画」を拝見し、徒歩にて唐招提寺へ。当初は鑑真和上の私寺として始まり、奈良時代建立の金堂、講堂が天平の息吹を伝える貴重な伽藍といわれています。新宝蔵にある如来立像、木心乾漆のトルソが特に魅力的でした。表面の乾漆が時間とともに失われても木心自体が美しくゆったりとした曲線で彫られ、大腿部の衣の襞はギリシャ彫刻のようです。
 午後は奈良県橿原市今井町の華甍(はないらか)にて「NPO法人 今井まちなみ再生ネットワーク」の活動についてお話していただき、ガイドボランティアさんの案内で今井町旧環濠内のまち歩きを楽しみました。
 今井町は、江戸時代から町家が数多く残され、歴史的なまちなみを形成しています。平成5年には旧環濠内が重要伝統的建造物群保存地区に選定され、平成17年にはワークショップ形式で、今井町の問題点や課題に取り組む組織の可能性について話し合い、平成18年には「NPO法人 今井まちなみ再生ネットワーク」を立ち上げ、現在も空き家の再生・再活用を中心としたまちづくり活動をすすめていらっしゃいます。
 まちなみは整然と美しく、ふだんの暮しがあり、江戸時代にタイムスリップした気分を味わえました。女性委員会の皆様ありがとうございました。

(岡本 佳代)