第4回住宅研究会報告

第4回住宅研究会報告 「考現学から見た町と住まい」 

第4回住宅研究会は考現学の専門家、岡本信也氏を講師にお迎えし「考現学から見た町と住まい」というタイトルで19日はお話を伺い、26日は岡本氏とまちを歩く2週連続勉強会でした。

19日は配布していただいた資料を基もとに、名古屋下町 はみだしもの風俗 ~家からなぜ物がはみ出すのか~というお話を伺いました。これまでの考現学の歴史、路上観察学の話や、岡本さんがやろうとしていること、など短い時間でしたがわかりやすく説明していただきました。

DSC_0056.jpg 岡本さん著書→machinokenkyu.jpg

26日は、名古屋市東区の車道に集合し、その界隈を歩き、町と住まいを観察しました。
それぞれ気になるものを見つけ、写真におさめました。

昼食後は士会会議室に移動し、撮った写真をもとにフィールドカードを完成させました。最後に作成したカードを見せ合い話し合って終了しました。

いろいろなカードがあり、自分では発見できなかったこともたくさんあり新鮮で驚きました。同じ町を同じように歩いても視点が違うと見える町と住まいも違って見えることがよくわかりました。

身近な名古屋の町に今ある住まいをもっともっと観察して、今後の設計に生かしていきたいと思いました。

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信也さん1.jpg川口2.jpg岡本里絵.jpgなつめ.jpg近藤.jpg吉野.jpg小原.jpg孝司.jpg采萌.jpg靖子さん1.jpg池田.jpg杉原.jpg


第4回住宅研究会概要

タイトル:「考現学から見た町と住まい」
日時:①11月19日(土)10:30~12:00
    ②11月26日(土)10:30~15:00 
場所:①昭和ビル5F士会会議室
    ②午前:車道界隈(名古屋市東区)、
 午後:士会会議室 
参加者:14名
スケジュール:
①11月19日(土)
10:30~12:00
講師:岡本信也氏
 名古屋下町 はみだしもの風俗  ~家からなぜ物がはみ出すのか~
②11月26日(土)
10:30~12:00 ①でのお話をうけて岡本氏と車道界隈を観察して歩きます。(各自デジカメ持参)
12:00~13:00 各自昼食、写真出力、移動
13:00~15:00 写真の発表とまとめ、終了

岡本信也氏
1940年名古屋生まれ。名古屋工業大学卒。編集者。雑誌編集者を経て現在フリー。野外活動研究会代表。
1974年から各地をフィールドワークし、共同研究をする。「超日常観察記」で第15回日本雑学大賞(1993)受賞。第5回橋本峰雄賞(1995)を受賞。共同研究「私のえらんだ文化財」でトヨタ財団第6回市民研究コンクール最優秀賞(1995)受賞。
主な著書:「超日常観察記」(1993年情報センター出版局)、「町のけんきゅう」(2000年福音館書店)

考現学(こうげんがく、the study of modern social phenomena)とは、現代の社会現象を場所・時間を定めて組織的に調査・研究し、世相や風俗を分析・解説しようとする学問。考古学をもじってつくられた造語、モデルノロヂオ(modernologio)。