後期ブロック鈴鹿報告

建築士会東海北陸ブロック会 女性建築士協議会 後期会議鈴鹿大会 

去る2月25日(土),26(日)平成23年度ブロック鈴鹿大会に参加させて頂きました。今年度のブロック会議は、がんばろう日本!がんばろう建築士!![復興・防災・エコエネルギー!それぞれの未来に向かって!]をテーマに三重県鈴鹿市鈴鹿サーキット施設にて約200名の参加者の中、開催されました。
一日目、開会式、基調報告会、分科会、懇親会という行程に添い、みんなで未来へ向かいました。基調報告会では、復興をテーマに東北ブロック協議会(岩手県・宮城県・福島県)の青年建築士3名より、体験をもとに震災時の様子や現在の状況、復興への取り組みの報告を受けました。中に仮設住宅の粗荒な施工実態として、大きな隙間や材料の施工間違い(巾木を天井廻縁に使用等)がみられる住宅もあれば、建築士が携わった、断熱材も施工され最低限の生活動線も加味されている一般住宅に劣らない住宅もあり、仮設住宅施工のバラツキの実態を目の当たりにし、胸がつまりました。さらに分科会においても富山建築士会女性部会のみなさんから、富山の住まいと構造&東北視察ボランティア-私たちに今出来ること-のテーマの中から、実際に現地で活動された貴重な体験をお聞きし、メディアから伝わりきれていない実態を知る機会となりました。富山の女性部会のみなさんは写真洗いのボランティアに携われ、写真の中の被災者の人生と向き合いながらの活動、人間の優しさに沢山出会ったボランティア活動の様子を報告して下さいました。こうした貴重な報告を受け、自分の無力さを突きつけられたと共に復興への思いを行動に変えられている人の偉大さを感じました。

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1年経った今、建築士会綱領の
一. われら建築は 人類の幸福のため 最良たるべし
一,われわれ建築士は 社会の発展のため 最新の指導者たるべし
一.わが建築士会は  会員の工場のため 最良の団結たるべし
を心に刻み直し、改めて建築士として人として何ができるのか、何をしなければならないのかをよく考え、ひとりひとりの行動を大きな力に変えていく必要性を強く実感しました。私もその中のひとりとして日々努めていきたいと思います。(文・伊藤幸貴)

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