作品番号5 純情可憐 ~建築姿の君~
審査員コメント
二次審査に向けては、場合によって素材を変えたりするのも考えられるかもしれない。 内部空間を見る建築ではなくて、外部空間を見る建築という着眼点が面白かった。 衣服と建築の境界を突き詰めて、場合によっては形態を変えても構わないと思う。 パーソナルな建築になると思うので、それを情と絡めて考えても良いかも。
纏うような体験ができる新しい建築として評価。 もっとスケールに対して衣服に近づけても良いのかも。 閉所恐怖の人でも衣服には閉塞感は感じない。その境界を感じられるかどうかの点が興味を惹かれる。
常に頭が上端より上に出ているので、景色にあまり変化を感じられないのでは?
一昨年、昨年にも似たような作品があり、既視感があった。
二次審査に向けて発展性を感じられる。 建築の形を評価したわけではないので、衣服的な要素をもう一つ組み込んでほしい。 実寸で作った時の説得力があると思う。
衣服と情の関連性を説明してほしい。
ポエティックな形態。建築を身体的な衣服として表現している点に好感。
作品番号8 今>古 -銀座で、洗おう。-
審査員コメント
庭まで考えられている点を評価。布で自然を表現している点が良い。 素材・材料を扱っている中で、一番良かった。 天井を扱っている点で、茶室の理解度が高い作品として評価。 かと言って、茶室にこだわり過ぎるのも良くない。
天候を布で表現する点に可能性を感じる。 どんな布なのか具体性をもたせてほしい。
「和」のおもてなしは、ほとんど評価されていない。
茶道の作法を建築化できている点を評価。 茶室を分析的に考えている点を評価。
茶室の案の中ではこの作品を評価。
フィルターとしての布の透過性をもう少し突き詰めてほしい。
作品番号9 空感の連続
審査員コメント
二次審査に向けて、展開や断面等の全貌が判る資料が必要。 個人的にはイチオシの案。空間で気持ちを表現している点を評価。 中に入った人が面白い体験できるのでは?
構造がどうなっているのか?人がどのように入れるのか?をもう少し詰めてあると良かった。 二次審査に向けて、ダンボールでも良いのでモックアップを作って検討してほしい。 プレゼンテーションの絵が2つとも同じに見える。中の表現をわかりやすく表現して欲しかった。
情というテーマを建築でうまく作りこんでいる。
カタチの完成度に疑問。もっとスタディをすべきだと思う。スタディを重ねた結果の形態とは思えなかった。
3m×3mでどこまで感情を表現できるのか?に興味がある。チャレンジしがいがある。 プレゼンではコンクリートに見えるが詳細は不明であり、素材に対する信念を表現してほしい。
3m×3mの中で14の空間が本当にできるのか見てみたいので、 14の空間を図面や模型という具体的に表現をしてほしい。
作品番号11 Earth Architecture -泥角に宿る情-
審査員コメント
材料系の案で最も評価。手で触れて作っていくという点も評価。 カタチについては評価はあまりされていないので、二次に向けてのブラッシュアップに期待。どんな土を使うかなども提案してほしい。
泥団子を磨く行為が情として捉えるとしては魅惑的。とは思いつつ、本当にそうなるのか?を詰めてもらいたい。 実際の材料で作ってみてほしい。土間の三和土のような質感の魅力を感じたい。
日干し煉瓦積んでいるだけではなく、もうひと工夫あると良かった。 モジュールを複数用意し変化を持たせていくと良かった。
皆で体験し、皆の感情がひとつに纏まるという唯一の案を評価。 出来上がりよりも作っていく過程で、情が生まれるという点も評価。 出来上がった後に時間経過で崩れていくのも情として評価。 日干し煉瓦の具体的なサイズが不明なので詰めてほしい。(少なくとも一部を実際に作ったモックアップは見てみたい。)
公園の遊具が規制されていく中で、新たな方向性・可能性を評価。 行為をより多く想定してほしい。
カタチとしての評価はあまりできない、土ブロックのことを強度の高め方を含めもっと勉強して欲しい。
提案書に描かれたサイズで子供が扱えるのか?重さも含めて考えてほしい。 材質だけに頼らず、情に訴えるカタチを検討してほしい。
物語性は良かったが、表現としては単純かも。
作品番号12 此処は私も待つ
審査員コメント
一枚目の意味をもっと説明して欲しい。工法として成立させて欲しい。 メッシュがベンチの支持になる訳は無いが、二次までにトライ・アンド・エラーで発展を期待したい案。 材料の使い方としては良い案。 リアルコンペなので、工法的に成立させて欲しい。
ポエティックなものと物質的なものの対比が面白い提案資料。 段階をもってブラッシュアップしていく感じがする。
情というテーマに対して詩という流れがありきたりな表現かも。 物と情が対等という言葉が気に入っているが、物の朽ち方が重要なのでどうなるかを示してほしい。文章の部分をもう少し丁寧に表現して欲しい。
既に使用された物を使用して空間を表現するという点を評価。 物が使い込まれて更新されて変化していくという点も評価。
2020年まで展示されてその変化を見せることをしているのを評価。 実現に対しては失敗するかもしれないが、その過程も含めて見てみたい案。 想像と実際の違いを学生に肌身に感じてほしい。
複雑なので模型とかで具体的に見せて欲しい。
ストーリーを明確に作ってそれを空間化しようとしているところが評価できる。
令和の時代だから万葉集という入りがちょっと・・・単純すぎると感じた。 二次審査に向けては、実際のマテリアルのサンプルを見せて欲しい。
1枚目のポエティックな面と2枚目へのつながりが、イマイチ理解できなかった。
作品番号13 列車風からノイズを受けとる
審査員コメント
案としてはイチオシの案で、作品として発展する可能性は評価。 ノイズを建築として捉えようという感性は良い。自ら体験するのではなく、受動的に気づくような感性が良い。 実際に電車の風量、それで音が出る。というのを二次審査に向けてして検証してほしい。
「情」の建築とした場合、どこまでを建築と考えるのかよく分からなかった。 ホーム全体?駅と装置の周りの空間? どこまでを空間として捉えているのか示してほしい。
音の検証を実際に行う必要がある。
電車の通過する風でその音が表現できるのか?事象に対してより具体的な検証がないと評価が難しい。
必ずしも今の提案の音の出方にこだわらなくても、場所を含めて再検討して、とにかく音を鳴らす事を考えてほしい。
情報過多なものにどう対応するという事に対して、他を差し引いて音というものをプラスする案を評価。
日常の雑多の中に毎日の空間があり、そこを表現した点は評価。